第154話:手の届かないところ

彼はそう言って立ち上がり、二階へ向かった。

ジュリアはリビングに残り、スマートフォンを握りしめながら、もう一度チャールズに電話をかけようとしていた。呼び出し音は延々と鳴り続けたが、唐突に切れた。

ジュリアは唇を噛み、もう一度かけ直した。

またもや切断された。

諦めきれず、彼女は何度も電話をかけ続けた。

今度はすぐに留守番電話に繋がった。着信拒否されたのだ。ジュリアは画面を見つめ、再び頬に涙を伝わせた。

終わったのだ。

本当に、すべて終わってしまった。

 

ヴェリディアン

ダイアナは、ルーカスが手配してくれたアパートにデイジーとジェイソンを連れて足を踏み入れた。広々として温か...

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